Hyper-Vを使用したバルドスカイ用Windows 7環境構築
はじめに
唐突に押し入れに眠っていたバルドスカイDive1,2をプレイしたくなったので、プレイできる環境を構築することにした。
PCスペック
- PC本体:Surface Pro 4
- OS:Windows10 Pro 64bit
- メモリ:8GB
直接インストールして起動しようと思ったが、ネット上で調べてみると、Windows10では起動できないという情報があったため、試していない。
手元にWindows7のインストールディスクがあったため、利用することにした。Windows7はサポートが終了しているため、本来は推奨されない方法であるが、バルドスカイをプレイするためには背に腹は代えられない。
仮想環境の構築
仮想環境の構築にHyper-Vを利用するため、設定。
以下のサイトを参照した。
Hyper-V機能を有効にし、Windows7用仮想マシンを設定したのち、外部DVDドライブからインストール。外部DVDドライブをつないでから仮想マシン設定画面を開かないと認識しなかった。
Windows Update
インストールが終了したら、Windows Updateでひたすら更新。ServicePack1が適用されたことを確認。すべて更新が終わるまで、かなり時間がかかった。
バルドスカイ インストール
Dive1,Dive2をインストール。初回限定盤だったため、アップデートパッチを以下よりダウンロードし適用。
トラブルシューティング
起動トラブル
早速起動。Dive2の起動ショートカットから両方遊ぶことができるが、オープニングがDive2のもので始まってしまうため、Dive1の起動ショートカットから起動することにした。
しかし、ゲームディスクを入れていてもディスクチェックにひっかかるため起動できず。ディスク内のセットアップから起動したらうまくいった。
サウンドトラブル
起動したと思われたが、「DirectSoundの初期化に失敗しました」というエラーが出て起動せず。タスクバーのオーディオマークが×になっているので、開いてみると、サウンドのデバイスが何も表示されていない。調べてみると、そもそもHyper-Vは仮想サーバーとしての利用を目的としているらしく、音楽を再生するという用途は想定していなかった。
解決案として、リモートオーディオの再生を、「このコンピューターで再生する」に設定しリモートデスクトップで接続するという方法を採用。立ち上げた仮想マシンにリモート接続するという冗長なやり方だが、桐島レイン少尉の声を聴くためなのだから仕方がない。Windows7側のIPをコマンドプロンプトから「ipconfig /all」でチェック。Windows 7のユーザ名、パスワードで無事接続できた。
音声トラブル
ようやく起動に成功。喜んだのもつかの間、音声の再生にトラブルが。時々プツプツと不快な音が混じる。あきらめてプレイすることもできるが、かなり気になるので対処することに。リモートデスクトップの接続の問題を疑い対応。
リモートデスクトップの通信にRDP8.0を使うと多少接続が安定するという情報があったので、以下のサイトを参考にして導入。更新プログラムの適用と、グループポリシーからRDP8.0の有効化、およびTCP、UDP使用の有効化を実施。
リモートデスクトップログイントラブル
RDP8.0を使用できるようになったのはよかったが、今度はリモートデスクトップが接続できなくなるトラブル。どうやらRDP8.0では、Administratorsグループに所属するだけのユーザはリモートデスクトップの使用権限が与えられないとのこと。以下のサイトを参考に、所属するグループに「Remote Desktop Users」グループを追加することで、リモートログインできるようになった。
戦闘遅延トラブル
ようやく音声が普通に再生できるようになり、快適プレイ! ……と思いきや、またしてもトラブル。バルドシリーズで肝心の戦闘が重すぎる。
タスクマネージャーで見てみると、CPU使用率、メモリ使用率ともに高めだった。Hyper-Vの設定を見直し、メモリを2048MBから4096MBに増やし、CPUのコア数も1から2に倍増。Surface Pro 4はCPUがGPU兼務のためアクションゲームの処理は不得手なのかもしれない。
おわりに
以上で無事、ストレスなくプレイできるようになった。まだ戦闘で多少の遅延が発生することはあるが、仮想マシンでプレイしているとは思えないほど違和感なく遊べる。絵、音楽、戦闘システム、シナリオ、どれをとっても最高レベルの作品なので、ぜひ皆さんもプレイしてみてください。
こっそり、一緒に眠っていた「素晴らしき日々」をインストールしたのは秘密。