第1回 茨城100kウルトラマラソンin鹿行 リタイア記録
昨日、第1回 茨城100kウルトラマラソンin鹿行に参加した。
1月の人生初マラソンに続く、人生初ウルトラマラソン。結果は、75km過ぎでリタイア。もちろん悔しさもあるが、自分と向き合って長い時間走れたことにホッとする気持ちも強い。
走った記録をメモ。
早朝5時スタート。車の温度計で-2度。スタートギリギリまで公民館に居られるのがありがたい。外は暗く寒いが、風が弱く、堪えるほどではなかった。ヘッドライトの持参が義務だったので全員使用していたが、途中、仮設ライトもあり、道が暗いということはなかった。
橋を渡って、北浦沿いのサイクリングロードをひたすら走る。約5km毎にエイドがあり、水やスポーツドリンク、チョコ、バナナなどが配給される。仮設トイレもある。
6時を過ぎると太陽も登り、明るくなる。段々と暖かくなり、走りやすい気温に。
20km過ぎ、アクシデント。携行していたジェルの取り合わせが悪く、吐き気が。なんとか、30km地点ごろに治まる。
ここで一番の幸せな出来事が。NHK水戸放送局でお天気情報を担当されている向笠さんと、エイドでまさかの遭遇。毎日テレビで向笠さんのイケボを楽しみにしている身として、忘れられない思い出に。キャスターの高津さんも向笠さんと一緒にラン。 お二人とも健脚の持ち主で、疲れ知らず。
34km、白浜ウォーキングセンターがドロップバッグポイント。カレーが用意されていたので食す。美味。
カレーの影響か、テンションが上がったので、55kmまで快調に走る。風が強くなり、コースが曲がりくねっているので、追い風になったり、向かい風になったり。首筋が冷たい。
55kmエイドを過ぎてから異変が。足が止まる。横風がさらに強くなり、体が冷える。足を騙しだまし進め、やっとの思いで59kmの息栖神社前エイドへ。
59kmからは、思い出したくないほどの寒さで、完全に低体温状態に。足も騙されてくれなくなり、走ることができず徒歩状態。1kmがとにかく長い。途中、アスファルトから砂利道になる場所もあり、地味に足にダメージが。
75kmのエイドを過ぎ、しばらくすると制限時間ギリギリを目指す14時間ゴール目標のペースメーカーに追い抜かれる。ガチガチ震えながら歩く私に、優しく「寒くなっちゃたね、頑張れ」と声をかけてくださる。思わずウルっとしてしまった。
このあたりで、頭の中では、制限時間に間に合わないことも分かっており、誰か強制的に止めてくれないか、とさえ思っていた。そして、関門タイムは、運営上の都合だけではなく、もしかしたら、体調不良を押して、無理してゴールまで行こうとする選手を、止めてくれる役割もあるのかな、と考えたりしていた。
寒さで完全に心も体も折れてしまい、次のエイドでリタイヤをしようと決意。そこまで行きつけるか不安になっていたところに、丁度リタイア選手回収車が。「どうしますか」と声をかけてもらったので、ホッとする。「リタイアします」と伝え乗車。ここで、人生初のウルトラマラソン終了。
完走はできなかったが、スタート前に知り合った方とスタート地点に戻った後に再び会うことができたり、色々な人に励まされて元気をもらった大会だった。そして何より、人の優しさに敏感になり、感謝の気持ちが湧き出てくることに、感動を覚えた。
走ることは嫌いではないが、とりたてて好きということもないし、趣味でもない。もう一度挑戦しようとは、今は思えない。それでも、自分の体と会話をしつつ、過ごした経験は、忘れないと思う。走るのが好きな人は、是非来年も開催されたときには、参加してください。
ちなみに、帰宅後、勝田マラソンの時の反省を生かし、水で足を冷やしてみた。すると、起きた時のダメージが明らかに前回より減っていた。夜、足の痛みで苦しむこともなかった。RICEは大切。