yura*'s rakugaki diary

つれづれなるままに、日くらし硯にむかひて、心にうつりゆくよしなし事を、そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ。

勝田全国マラソン

人生初のフルマラソンに挑戦。

 

参加したのは茨城県ひたちなか市で開かれている勝田全国マラソン。全国から集まった25000人のランナーが参加。

第67回勝田全国マラソン

第67回勝田全国マラソン

勝田駅に8時30分ごろついたので、歩いて会場へ。迷子になるか心配していたが、たくさんの人が会場まで行列を作っているので流れに沿って行けば問題なし。横断歩道や曲がり角ではスタッフの方が案内してくれていた。

 

駅から会場までの道

駅から会場までの道

最初、フルマラソンは10時30分スタートなので、1時間前くらいに現地に到着すればいいと考えていたが、抽選会の参加条件が9時15分までに参加賞を引き換えることだったため、早めに到着。これが後々正解だったと気づかされる。

 

会場は石川運動ひろばという芝生の大きな広場。すでにたくさんの人が集まっていた。

 

とりあえず、参加賞を受け取る。大好きな乾燥いも(完走いも)だ。乾燥いもは好きな食べものランキング上位3位に入るくらい好き。今年も、お餅ではなく乾燥いもを食べ過ぎて正月太りしてしまった。

 

スタートまで時間があるので、ちょっと散策。ついでに、本日の一番の心配であったトイレを済ます。スタートまでに3回は行った。

 

青汁やコーヒー、チキンラーメンの屋台などが出ていた。試し履きできるMIZUNOのコーナーもあった。このコーナー、ぜひアシックスにやってもらいたい。なにせ本日の格好は全身アシックスというくらいアシックスが大好き。ジャージ上下、靴下、帽子、ネックウォーマー、手袋すべてアシックス。(といいつつ、本番服装のTシャツとインナー、スパッツはMIZUNO)

 

非常に良い天気だったので、上下のジャージを着ているときは暑く感じた。そこで、インナーとスパッツを脱ごうと思い更衣室へ。しかし、混んでいて更衣室に入るための待機列が全く進まず。諦めて脱がないことに。これが本当に幸運だった。

 

9時20分ごろから開会式。ランナーの参加はまばらだったが、せっかくなので参加。来賓紹介などを経て、大会注意事項を発表。ここで爆弾発言が。

 

「スタート場所への集合はスタート30分前厳守です。」

 

知らなかった。これにはびっくり。スタート30分前からウォーミングアップして、荷物をまとめて預け、15分くらい前に整列しようと思っていたので、大誤算。早く来てよかった。

 

慌ててジャージを脱ぎ、荷物をまとめて荷物預り所へ。ゾーンが目印の絵とともに区切られていて、そのゾーンをさらにゼッケン番号の下1桁ごとに区切り、スペースが割り当てられていた。自分は「ほし芋」ゾーンへ。自分の番号のところへ置く。100円で、ごみ袋大の袋に入るだけ預けられるので、荷物が多くても安心。

 

整列時間まで、残り10分。そこでまたトイレに行きたくなる。荷物預り所の隣のトイレは大渋滞だったので、慌てて少し離れた場所に設置されたトイレへ。こちらは比較的空いていた。

 

ギリギリスタート30分前に自分のブロックへ。申告タイムの早い順にA~Fのブロックに分けられており、初フルマラソンの私は当然、最後尾のFブロック。にもかかわらず周りを見ると速そうな人が多い。ものすごく緊張。

 

さらに思った以上に寒い。ジャージを着ていた時は感じなかった冷たい風がまともに当たって体温が奪われる。

 

30分ただ立っているのに耐えられなかったので、となりにいた猛者とおぼしき紳士(70代)に声をかける。これが、またまた幸運を引き寄せる。

 

話を伺うと、毎年勝田全国マラソンに参加されているとのこと。ウルトラマラソンという100㎞を走る、聞いただけで過酷なことが分かるレースにも15回参加されている超人。勝田全国マラソンを完走するコツを尋ねると、後半アップダウンがラクダのこぶのように3回くらいあるので、28km地点のエイド(給水・軽食摂取ポイント)では少し休んで力を溜めた方がいいとのこと。また、最後は日陰が多いので寒さにも要注意なのだそう。貴重なアドバイス、本当にありがたい。

 

ここで、アクシデント発生。30分寒風の中立っていたので、またトイレに行きたくなる。しかし、もうスタートはすぐなので、我慢。次のトイレ場所までもってくれ、と祈る。

 

そんなこんなで、10時30分スタートの号砲。なのだが、Fブロックは全く動かず。ようやく動いたと思っても、歩くだけ。それもそのはず、参加人数が多く、スタート地点が狭いためFブロックにもなると本来のスタート(0km地点)から大分遠いところからの出発となる。ちなみに正式タイムは号砲が鳴った時間からなので、今日の場合Fブロックからだと9分損することになる。知らなかった。一応、スタート地点からのタイムも参考記録として記録される。

 

スタート地点からの商店街を走る直線はとにかく人が多いので、周りとペースを合わせる。自分では抑えて走ったつもりだったが、結果からみると、そこまで抑えていなかった。なんせ、トイレの標識を見逃さない一心だったので、ペースまで気を配る余裕は全くなかった。

 

なかなかトイレマークがないので不安だったが、4km付近にようやく発見。2つの仮設トイレに3人ほど並んでいた。大体ここで2分くらいロス。それでも背に腹は代えられない。

 

トイレを過ぎると旧道のような細い通りへ。道が狭いので中々進まない。それでもトイレを終えてスッキリしたので、気持ちの余裕がもてた。

 

さらに進むと大通りへ。車通りの激しい2車線道路を片側封鎖している。地域の人の理解が得られてこそ実現できる大会なのだと実感。この直線で調子に乗って少しペースを上げる。

 

そんなとき、体に異変が。空腹感とともに腕に寒気を感じる。いやな予感。とりあえず、給水を取りながら様子見。すると、またトイレに行きたくなる。休憩もかねて、トイレへ。準備した方がいいと本に書いてあったエナジージェルを飲む。人生初ジェル。アルペンで購入したアルペンブランドの商品だったが、想像していた味と少し違った。

 

それでも空腹が収まらないので、エイドのバナナを食す。美味。これでかなり回復。15km付近まで膝が痛むので、心配だったが、結果として大丈夫だった。このあたりでは、内心、まだあと30kmあるのか……などと、かなり精神的に苦しかった。

 

15km~20kmあたりで天気が傾く。太陽が雲に隠れてしまい、猛烈に寒い。またトイレに行きたくなる。このマラソンの前半はトイレとの闘いだった。ガソリンスタンドがトイレに指定されていたので、利用させていただく。室内なので暖かい。これで少し体調が戻る。今思えば、軽い低体温症になっていたのかもしれない。

 

20km地点の看板を見たあたりで、なぜか唐突にテンションが上がる。あと約半分だ! と力が湧いてきて、たった20kmだったらスピードをガンガン上げても大丈夫だ! という全く根拠のない自信が全身を奮い立たせる。そもそも、最近5km以上走ったこともないのに、なぜ「たった20km」と思えたのか今では不思議でしょうがない。

 

あとで見たラップでは、この20km~25kmが最も良いタイムだった。そのおかげで35kmから地獄を見ることになるとはこの時は知る由もない。

 

異変が起きたのは25kmすぎ。太ももの筋肉が硬くなりとにかく痛い。それでもまだ、さっきまでのテンションが残っていたので気にはしていなかった。しかし、走れど走れど、次のポイントがやってこない。そろそろ30kmかな、と思った時に、ようやく26km地点の看板、といった感じだった。え、あと16kmもあるの……と、気持ちも沈みはじめる。

 

それでも、学校前などで行われていた吹奏楽部の演奏で元気を取り戻す。休みの日にも関わらず応援のために演奏してくれてありがとう! 音楽の力は偉大だと再認識。感極まってちょっとウルっとする。

 

沿道の応援も優しい。小さい子供も、寒い中大きな声で「がんばれー!」と言ってくれる。私設エイドでチョコやドリンクの提供をしてくださる人もいる。

 

重い足に(物理的に)鞭打って走る。ここまで来たら、とにかく「足を止めるな!」だ。脳内で、「Rally Go Round」を無限ループ。

 

 

30km地点から、スタート時に超人先生から教わった連続アップダウンが始まった。右足首が、攣る直前のピクピク状態になり、痛かった太ももも、あとちょっとで攣るというビクンビクン感。特に下りの接地が危険だった。お願いだから頑張って! と足に念を送る。足が、もうヤダ! と悲鳴を上げているのを、なんとか、なだめすかして走る。

 

やっとのことで35kmを過ぎると、最初にトイレを探した大通りに戻ってくる。スタート直後と同じ道路とは思えないほど長く感じる。このころには、もう走ることがほとんで出来なかったので、端っこの方で邪魔にならないようにゆっくり早歩き。

 

そんな時に、「4時間切れますよ!」という声が。時計を見ると14時10分。4時間を切るには、あと3kmで20分。今の早歩きでは厳しい……

 

しかし、送り続けていた念が通じたのか、突然足が動くようになる。痙攣と隣り合わせなのは変わらないが、さっきまでの完全硬直状態よりは幾分かまし。とはいえ、とにかく1kmが長い。残り2km地点はまだか、まだか、と何度も思う。残り2kmを過ぎると、次は残り1km地点を探す。

 

残り1kmを過ぎたあたりで、足がさらに元気になる。「ラストスパートは大変危険です」と大会要項に書かれていたが、それでもできる限り力をつくしたい。動くがままに走り抜け、ようやく石川運動ひろばが見えた。 入口のアーチをくぐると、100mほど前方にFINISHゾーンが! 無我夢中でゴールへ飛び込む。

 

人生初マラソン、無事完走! ゴール地点でもらったバナナとポカリをさっそくいただく。うまい! ギリギリ4時間切り達成。頑張ってよかった。

 

荷物を受け取り、ジャージを着て駅へ。筋肉が痛いので歩くのも辛い。周りの人はそうでもないようだったので、やはり私の日ごろの運動不足が原因なのだろう。

 

茨城のほのぼのとした空気間があふれた良い大会でした。応援が暖かい。身体がボロボロでしばらく走ることは考えられないが、また気分が向いたら走ってみたい。とても楽しかった。