yura*'s rakugaki diary

つれづれなるままに、日くらし硯にむかひて、心にうつりゆくよしなし事を、そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ。

天気の子 鑑賞

新海誠監督作品、『天気の子』を鑑賞。

 

tenkinoko.com

 

以下、あらすじ。ネタバレ注意。

 

住んでいた島から体一つで飛び出し、数か月雨が続く東京で彷徨う16歳の主人公帆高と、母を亡くし、東京で弟と二人暮らしをする17歳(自称)のヒロイン陽菜。

 

帆高はひょんなことから知り合った胡散臭い中年男の須賀の事務所に住み込みで働くことになる。

 

仕事の内容は、須賀の事務所でアシスタントを務める須賀の愛人(帆高感)である大学生夏美と共に、オカルト雑誌に掲載するための記事を執筆することだった。

 

そんな折、帆高がホテルに連れていかれそうな陽菜を、以前ごみ箱から拾った本物の拳銃を使って助け、ぎりぎりのところで思いとどまらせる。

 

実は、陽菜もお金に困っており、働き口を探していたとのこと。そこで、二人は陽菜の持つ、「空を晴にできる力」を利用し、お金稼ぎを始める。

 

陽菜の弟、凪も加わりフリーマーケット、運動会、花火大会と多くの人に晴れを届ける三人。

 

そんな時、須賀と夏美が、ある神社の神主から天気を操ることができる巫女の悲しい運命を聞かされる。

 

その話の暗示する通り、陽菜の体に異変が現れて……

 

 

ここから、感想。

 

背景や人物の影など、新海監督のカラーは健在。しかし、前半は、マックやビール、ポテチ、チキンラーメンなど、スポンサーの商品が盛りだくさんで、CMを見ている気分になり、少し辛かった。テンポが悪く、微妙な空気感が漂う。

 

都会の負の側面も描いているため、子供の視聴には諸手を挙げて賛成はできない大人向けな作品になっている。とはいえ、高校生、中学生、小学生がメインで活躍するので、対象年齢が微妙なところ。

 

途中、前作『君の名は。』に登場した、主人公瀧とヒロイン三葉、勅使河原や早耶香、それに四葉も登場し、興奮。てっしー以下三人は、スタッフロールで気付いたので、明日また観に行った時に確認したい。

 

どうせなら、新宿周辺なので、『秒速5センチメートル』の遠野貴樹も出て欲しかった。

 

後半は、新海監督の描写を活かした、スピード感溢れる展開で、登場人物の心の叫びも加わり、涙なしでは見られない。

 

結末は、個人的に、これで良かったのではないかと思う。もし、帆高と陽菜が違う選択をしたら、東京が平和でもやっぱり悲しい。

 

気になった点を少し。陽菜がホテルに連れていかれるところを、引き留めた帆高。その後の会話中、陽菜が情緒不安定で驚いてしまった。

 

元のタイトルが『天気雨の君』だったようなので、山の天気と女心は変わりやすい、ということなのか、はたまた、15歳でとんでもないことになりそうだったので、動揺していたのか。明日、もう一度確かめたい。

 

それから、帆高が線路内を走っていて、誰も止めない点。誰か止めてあげて。

 

また、作品全体を通して、登場人物の背景説明が少なく、行間を読むのが難しい。ところどころ、ヒントはあるようなのだが、すべてを理解することはできなかった。

 

須賀の妻は事故で亡くなったと説明があったが、実は天気の巫女だった、ということであれば、なんとなく終盤の行動にも理解ができるのだが。子供と会うためという理由も分かるが、帆高の越えるべき壁となる存在であれば、過去、世界のために妻が人柱になることを選び、止めなられなかった須賀と、世界を見捨ててでも陽菜を助けたい帆高の対立として描いて欲しかった。

 

作中、嬉しかったのは、陽菜が豆苗を育てていた点。一度刈り取った豆苗を、水に浸して、再度育てる。豆殻の付き方や、育ち具合がリアルに表現されていて、ツボってしまった。インコや文鳥でも飼ってるのかと期待したが、さすがにいなかった。

 

凪のガールフレンドであるカナとアヤネは、それぞれ花澤香菜さんと、佐倉綾音さんが、そのままの名前で声をあてていたので、笑ってしまった。

 

雨が降っている日でも、まあいいか、と思わせてくれる、そんな作品でした。

 

それでも、やっぱり、『秒速5センチメートル』が新海監督で一番好き。