yura*'s rakugaki diary

つれづれなるままに、日くらし硯にむかひて、心にうつりゆくよしなし事を、そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ。

MCUとセルフレジの功罪

MCUシリーズを引き続き視聴。

 

 マイティー・ソー

マイティ・ソー (字幕版)
 

 北欧神話をモデルにしたマーベル作品。主人公はオーディンの息子ソー(トール)。お決まりのミョルニルの槌(作中では英語読みでムジョルニア)も登場し、ロキが暗躍する、北欧神話好きにはたまらない作品。

 

 アイアンマン2

アイアンマン2 (字幕版)

アイアンマン2 (字幕版)

 

 アイアンマンの6か月後を描いた作品。アイアンマンことトニー・スタークが、生命維持装置リアクターの動力源であるパラジウムによる中毒と戦いつつ、ライバルとして登場した天才技術者イワンとの死闘を繰り広げる。

 

さりげなく、親友の空軍中佐のキャストが変更になっていて寂しかった。元のキャストの方が軍人らしかったように思う。

 

マーベル作品には、なぜか日本に配慮したシーンがほぼ必ず出てくる。SakeやSashimi、日本人キャストに日本庭園。嬉しいけれど、ここまであからさまだと、何かお金が絡んでいるのではと、勘ぐってしまう。国別興行収入ランキングで上位、ということがあるのかもしれない。単純に、日本が好きだから、という理由だったら嬉しい。

 

前回レンタルした作品5本を見終わったので、新たに5本レンタル。最寄りのTSUTAYAは全てセルフレジなのだが、誰のか分からないレシートや、なぜかそのまま放置されたプリキュアのDVD作品が散乱していた。借りた人がいれば忘れたのかもしれないが、おそらく借りようと思って、やっぱりやめた、というパターンだと思われる。

 

店員に置いてあった旨伝えて手渡すと、丁寧に対応してくださった。セルフレジになったおかげで、人員削減をすることができ、それでも残ることができたスタッフは優秀な人が多いのかもしれない。その分、借りる側である客のモラルが問われているような気がする一件だった。

 

簡易的な対策としては、レシートを捨てることができるごみ箱や、借りようと思ったけれど諸事情で借りられなかった時に備えてレンタル中止用返却ボックスなどがあれば、便利かもしれない。

MCUシリーズ視聴

知り合いから勧められたMCUマーベル・シネマティック・ユニバース)の作品を視聴。

 

視聴したのは以下の三作品。

 

『アイアンマン』

アイアンマン(字幕版)

アイアンマン(字幕版)

 

 

キャプテン・アメリカ

 

『 ガーディアン・オブ・ギャラクシー:リミックス』

 

本当は、一作目の『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』を見ようと思っていたのだが、TSUTAYAでレンタルする際、良く調べずに借りたので続編を先に見ることになってしまった。前作を知らなくても内容は大体わかるので、特に問題はなかったが、キーとなる重要なキャラクターへ感情移入できなかったのが少し残念だった。

 

本来の順番はこちらのサイトを見るとわかりやすい。

www.fashion-press.net

 

どの作品も、CGを駆使して美しい映像美を表現するだけでなく、要所要所でアメコミ独特のコメディーを挿入してくるので飽きずに見ることができる。

 

MCUシリーズは、世界観が共通でありながら、それぞれの作品だけでも楽しめる。そうはいってもやはり、途中で出てくる人物が別作品のキャラクターだと分かると、より一層楽しむことができる。

 

キャプテン・アメリカ』の中に登場する研究員のスタークが、実は『アイアンマン』の主人公であるトニー・スタークの父というように、本編中では特に紹介されないが、さりげなく繋がっているので気付くと嬉しくなる。

 

明日から公開の『アベンジャーズ/エンドゲーム』を楽しむためにも、引き続き作品を視聴していこう。

marvel.disney.co.jp

パイナップルの彼方 読了

山本文緒先生の『パイナップルの彼方』を読んだ。

 

パイナップルの彼方 (角川文庫)

パイナップルの彼方 (角川文庫)

 

 

理想とする幸せな家庭を目指し結婚した友人なつ美。失恋と甘くない現実から逃避してハワイへ逃げた友人月子。

 

その、どちらの生き方にも共感できず、現実と向き合いながら、一人の自由を謳歌しながらも、苦しんで生きるOLの主人公深文。

 

その深文が、彼氏や、プライドの高い上司、腹黒い後輩、軟派な男性社員に翻弄されながら、本当の自分の気持ちに気付いていくというお話。

 

それぞれが上手くやっているようで、皆悩み生きている。

 

個人的に、深文がパニック障害(作中では過呼吸症候群)になった際の描写が、経験者として、とてもリアルだと感じた。作者本人が経験したことがあるか、緻密な取材に裏打ちされた表現なのだろう。

 

少し気になったのは、なつ美の旦那さんのその後。幸せそうな家庭を築くはずのなつ美は、姑や夫とうまくいかず、月子のいるハワイに逃亡。

 

それを知った旦那さんは、深文に連れ戻しにいって欲しいと、ハワイ行きのチケットを手配。深文は承諾するも、空港で自分の気持ちに気付き、チケットをごみ箱に捨てて彼氏のいるはずの金沢へ。結局、なつ美はハワイで就職。

 

深文の彼氏は、チケットの払い戻しをしなかったことを怒っていたが、それよりも、お願いを受けて、チケットを手配してもらった挙句、すっぽかしたことを、誰も気にしていないのが少し驚きだった。

 

逆に、他の人の気持ちより、自分の気持ちを最優先にできるぐらい、正直に生きることができるようになった、ということなのかもしれない。

ドコモの新料金プランとファミリー割引

ドコモの新料金プランが発表された。

 

www.nttdocomo.co.jp

 

思ったほど安くならなかったこと、加えて自分で上限を設定できないステップ式の料金設定だったことに少しがっかりした。しかし、一方で長期利用者と新規利用者を取り込むために、上手く設定した部分もあるように思える。

 

それが、ファミリー割引の拡大。ファミリー割引とは代表回線から三親等以内のドコモ利用者を範囲とした割引制度だ。

 

www.nttdocomo.co.jp

 

いままでスマートフォン向けのプランでは、ファミリー割引はあまり意味がなかった。唯一、家族内通話無料であることだけ。

 

それが、今回の新プランによって直接、料金からの割引が受けられるようになったのだ。

 

ドコモ新プランのファミリー割引

ドコモ新プランのファミリー割引

https://www.nttdocomo.co.jp/charge/discount/minna_docomo/?icid=CRP_CHA_PRO_gigaho_gigalite_to_CRP_CHA_discount_minna_docomoより引用

 

これにより、家族みんなでドコモにすることがメリットになるうえ、割引上限の3回線ぴったりの場合は、だれかがキャリアを変更することが、他の人へのデメリットになるので、キャリアの変更に対する抑止力となる。

 

今までのような、他の人のデータ量を気にするシェアパックと違い、ファミリーグループの中で一人だけ新プランにしても割引されるという点も魅力的。

 

問題は、分離方式後の端末価格。通信料金が低価格になったとしても、端末価格との合計金額が高くなったとしたら事実上の値上げとなってしまう。

 

特に端末は電池の劣化が避けられないため、実用性を維持するには3~4年での買い替えが必要となる。

 

SIMフリースマホも、合わせて検討した方がよいのかもしれない。

『ブルーもしくはブルー』 読了

今日も山本文緒先生の作品『ブルーもしくはブルー』を読む。

 

ブルーもしくはブルー (角川文庫)

ブルーもしくはブルー (角川文庫)

 

 

先に読んだ『恋愛中毒』、『プラナリア』では「日常」に潜む歪みを描いていたが、今作では「非日常」から始まる日常の崩壊が描かれていた。

 

自分と全く同じ生い立ちだが、違う結婚相手を選んだ二人の蒼子。光と影。親しい人は光側の蒼子しか見えない。そんな二人が、入れ替わって生活をするという、一見すると楽しそうなストーリー。お互い、新しい夫、不倫相手、仕事、家事にと、新鮮で楽しい生活を送る。

 

しかし、そこは山本作品、徐々に雲行きが怪しくなり、あっという間に世界に闇が訪れる。ドッペルゲンガーという、出会ったら死ぬ、という伝承を連想させることで、二人の主人公の暗い未来を暗示させる。

 

片方の蒼子が、偽りの夫婦生活に嫌気がさし、元の生活に戻ろうとするのだが、もう一方の蒼子が相手の蒼子になりすますことで、抵抗する。そこに、怒ると暴力的になる夫や、優しいが不甲斐ない不倫相手などが交わり、日常が崩壊する。

 

日常が崩壊しても、結局は、延々と日常が姿を現して、バラ色の世界などない。それでも、人は生きていくのだった。

 

三日連続で読みたくなるほど山本文緒先生の作品が好きな理由が、少しわかってきた。辻村美月先生の作品が好きな理由と同じで、人の心の繊細さを、美しい部分・醜い部分を差別せずに、これでもか、というくらい説得力のある具体的な描写で表現しているからだ。

 

まさに、辻村作品と山本作品は光と影。どんなに醜いと思った世界でも、最後に暖かい光に包まれるのが辻村作品、どんなに美しいと思った世界でも、かならず綻びが生じて、闇に覆われるのが山本作品。ただ、その根底にあるのは、人は皆、悩みながら生きている、ということだと思う。

 

人生の正解などどこにもない。正解だと思い込むことも失敗かもしれないし、失敗だったと認められること自体が、正解なのかもしれない。

 

悲しい話ばかり読んでいて、人間不信になってしまいそう。そろそろ、頭を空っぽにして読むことができる、明るく楽しい恋愛小説を読みたくなってきた。

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