yura*'s rakugaki diary

つれづれなるままに、日くらし硯にむかひて、心にうつりゆくよしなし事を、そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ。

関羽死す

 吉川英治三国志を読む。

 ついに関羽が呉の敵将の手に堕ちた。北方謙三三国志の勇壮に散っていく様とは対照的に、首を落とされるという悲しい末路。

 今まで超人的な先見の明で対処してきた諸葛孔明も、蜀と漢中という広くなった領土を見渡すには時間がかかってしまった。

 関羽が亡くなる前の戦で毒矢を受けた肘を外科手術で治した名医華佗は、曹操の頭痛を治すべく開頭手術をすすめて処刑されてしまった。

 戦のような生々しいまでの現実の描写の中に、時折現れる華佗のような現実離れした登場人物が花を添える。

 大きく動き始めて崩れた三国の拮抗がどうなるか、ますます楽しみだ。

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