yura*'s rakugaki diary

つれづれなるままに、日くらし硯にむかひて、心にうつりゆくよしなし事を、そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ。

キャンペーンでの還元と割引の違い

 よくあるキャンぺーンの〇%還元と〇%割引について違いを考察。

paypay.ne.jp

  1. 商品価格10000円で25%還元(10000円支払い、10000円の商品を購入、2500円還元)
  2. 商品価格10000円で25%割引(7500円支払い、10000円の商品を購入、2500円残金)

 1、2で違いが発生するのは、還元されるものが貨幣(円)ではなく独自ポイントである場合と、還元されるタイミングが即時ではない場合である。

還元されるものが貨幣(円)ではない場合

 還元されるものが貨幣(円)ではなく、ある一定の経済圏でしか使用できないポイントの場合、このポイントはその経済圏内で使用することになる。

 結果として、2500円分のポイントを利用して2500円の商品を手に入れることとなる。このとき、同様に25%還元のものを購入し、さらに還元されたポイントで商品を購入し続けた場合は、全商品総額に対する理論上の還元率は25%に近づいていく。

 最初の支払額をa、還元率をrとした時の購入した商品の総額Sは、

 

   \begin{aligned} S=\lim_{n\to\infty}\sum_{k=1}^n ar^{n-1} = \frac{a}{1-r} \end{aligned}

 

 実際に支払ったのはaであるから、全商品総額Sに対する支払割合は

 

   \begin{aligned} a \div S = a \div \frac{a}{1-r} = {1-r} \end{aligned}

 

 よって、割引率rの時の商品金額に対する支払割合の \begin{aligned} {1-r} \end{aligned} と一致する。

 一方で、ポイントを還元なしで利用した場合、12500円分の商品を10000円で購入したことになり、割引率は20%になる。

還元されるタイミングが即時ではない場合

 還元されるタイミングが即時ではない場合、還元されるまでの期間で得られたはずの利益を逸失したことになる。結果的に、2のパターンで残った2500円(A)と1で還元された2500円(B)を比較すると、購入時の割引現在価値で(A)>(B)となる。

 

 還元されるものが貨幣(円)でない場合でも、使用できる経済圏が広く、用途が限られず、有効期限もない、ということであれば次のキャンペーンで使用することで還元率を割引の場合に近づけることはできそうだ。

 還元タイミングについてはPayPayポイント、楽天ポイントなどでは特にボーナスポイントにおいて1か月近く遅れて還元されることもあるため、やはり割引の場合と比較すると分が悪いといえる。

 

 

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